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by marjoram_house

「お母さん、ぼくを殺さないでね」

Excite エキサイト : 社会ニュース
幼い姉弟の頭殴り殺害 母親逮捕 [ 12月28日 12時31分 ]
共同通信

 27日午後9時50分ごろ、長野県警松本署に女が軽乗用車で訪れ「子供をやってしまった」と自首した。車の後部座席で子供2人が頭から血を流して倒れているのを署員が見つけ、殺人未遂容疑で松本市芳川村井町、無職堀内幸恵容疑者(37)を逮捕した。
 長女美久ちゃん(9つ)と長男賢夢ちゃん(3つ)が頭の骨を折っており、搬送先の病院で死亡が確認された。
 調べによると、堀内容疑者は「夕方に市内の山中で石で殴った。3人で死のうと思った」と供述。車内から血が付いた人の頭の大きさぐらいの石が見つかった。車内と容疑者の上着に火を付けたような跡があった。同署は殺人容疑に切り替え、動機を追及している。
 松本児童相談所によると、1998年ごろ美久ちゃんを虐待しているとの通告があり、養護施設に入所させるなどした。


今日も掃除をしながらBGM替わりにテレビをつけていると、このニュースを伝えるアナウンサーの声が聞えていた。
たまたま側にいた長男に「どう思う?石で我が子を殴って殺しちゃったんだよ。ひどい親だよねぇ~」と言うと、「多分、可哀想だと思ったんだよ」と長男が自分の考えを話し出した。

「自分が自殺したら子どもが悲しむと思って、一緒に死のうと思ったんじゃない?!」

「でも子どもにはお父さんもおばあちゃんもいるんだよ。死にたかったら自分ひとりで死ねばいいと思うわない?」

「子どもにとって母親が死ぬということはものすごく悲しい出来事なんだよ。とても耐えられないと思うから、一緒に死んだ方が幸せだと思ったんだよ」

長男の想像は多分言い得ているところがあると思う。
自分の子どもに対して、自分とは別の人格を持った違う人間なんだという感覚に乏しい母親は、子どもを自分と重ね合わせて物事の全てを判断してしまいがちだ。
だから自分が悲しいと感じれば子どもも悲しいだろうと思い、自分が傷ついている(心が)時はその痛みを子どもと共感したい衝動に襲われる。
もちろん全ての虐待がこういうことが原因になっているわけではないけど、真面目で物静かな母親には比較的多い傾向だと思う。

「お母さん、お願いだからぼくを殺さないでね」(笑)

窓拭きをしながら長男がこう付け加えて笑った。
「じゃあ私が死んでも悲しくないの?」と聞くと

「悲しいよ、もちろん。でも生きていけるもん」

2004年師走。
私の一番嬉しい言葉が、不意に投げかけられた。
雑巾を絞る手にも力が入るってものよね(笑)
by marjoram_house | 2004-12-30 00:24 | ニュース
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