ポチッとな!

日々の出来事をつらつらと・・・。犬と猫が邪魔をします。。。
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絵本『ラチとらいおん』

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『ラチとらいおん』

文・絵/マレーク・ベロニカ
訳/とくながやすとも
福音館書店

この絵本には大変お世話になりました。(笑)

長男が幼稚園へ入園して暫く、なかなか園に馴染めないでいました。
朝は元気に家の玄関を出るのですが、いざ幼稚園に着くと途端にしり込みしてしまうのです。
新しい友だちができることを楽しみにしていたし、入園前から知っている友達も何人かいました。
先生もベテランで任せて安心といった信頼感があり、長男も馴染んでるようでした。
それなのに幼稚園の玄関に着くと、保育室に入る勇気がでないのです。
長男が初めての子どもという事もあって、母親である私も緊張していたのかもしれません。
親子分離が上手くいかず、もじもじしている長男を励ますのに辛い思いをしていました。
そんな「明日は大丈夫だろうか?」と朝が来るのが憂鬱になりかけてた時、やっとこの絵本に出会いました。

物語はなんともさえない、ラチという名前の男の子が主人公です。
1ページ目から「せかいじゅうで いちばん よわむしでした。」と作者に宣言されてしまうほどの情けなさです。
そんなラチの元に小さな赤いライオンが突然現れました。
そのライオンはラチが期待していたのとは反対の、小さくて弱そうな見かけをしています。

でも、そんな見かけとは大違い。心身共に強いライオンはラチの心の支えになり、自分に自信が持てなくて「自分は弱虫だ」と思い込んでいるラチを励まし鍛えていきます。
そして、今まで恐くてどうしても出来なかったことが次々と克服できるようになりました。
それもライオンがずっと側にいてくれるから。
いつもラチのポケットの中にライオンはいて見守っていてくれるのです。
恐いものなしのラチはある日、友だちのボールをいじめっ子から取り戻すことに成功しました。今までの弱虫なラチからは想像も出来ない勇姿です。そしていつものようにライオンがいるはずのポケットに手をやると、中にあったのはライオンではなく、赤いりんごでした。
慌てて家に帰ってライオンの姿を探すと、そこにはライオンからの一通の手紙が残されていました。
その手紙には、こう書かれてあります。

『ラチくんへ  きみは、らいおんと おなじくらいつよくなったね。もう、ぼくがいなくても だいじょうぶだよ。ぼくは これから よわむしのこどものところへいって、つよいこどもにしてやらなくちゃならないんだ。ぼくを いつまでも わすれないでくれたまえ。ぼくも、きみのことは わすれないよ。じゃ、さよなら らいおんより』

この手紙を読んでいるラチは涙を流しています。
友達との別れは辛いですものね。
でも、これでまた弱虫に逆戻りなんかしませんでした。
なぜなら、ラチは自分のことを自慢に思ってくれているライオンの存在を感じることができるし、何よりラチ自身、勇気のある立派な飛行士になる夢を持っていたのですから。

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私は当時、長男にこの絵本を朝幼稚園に出掛ける時と、夜寝る前に読んでやっていました。
そして、フェルトで小さなライオンのマスコットを作ってカバンにぶら下げてやりました。
すると、幼稚園の玄関で「またね!」と私に手を振り、フェルトのライオンを握り締め、保育室に真直ぐ歩いていく長男の姿がありました。
長男もラチのように、ただ自分で自分のことに自信が持てなかっただけなのだと思います。
「何事も気の持ちよう」なのですが、純真な子どもには、絵本という魔法の威力は絶大なのです。
長男に続いて翌々年、幼稚園入園した次男がこの魔法にかかってくれました(笑)
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by marjoram_house | 2005-03-31 18:08 | 絵本

気まぐれに猫写

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トトと名付けたこの猫ちゃん。
迫力ある体格をしているんですが、結構ビビリな性格で
なかなか近くから写させてくれません。
私がそーーーっと近づくと、トトトトトッーーーと逃げてしまうんですよ。
だからトトちゃん。

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これは、ついせき君。
私がララとポロンを連れて散歩をしていると、どこからともなく現れて
忍者のように隠れながら、いつまでも付いてくるんです。
だから、ついせき君。
私はついせき君に気が付いて、どこまで付いて来るか楽しんでいるんですが
ララとポロンは全く気が付いていませんから。
この分じゃ、いつか襲われてしまいそうです(笑)
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by marjoram_house | 2005-03-30 23:12 | ガニワラ親子の日常

絵本『ねぇ どれがいい?』

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「ねえ、どれが いい?」

ジョン・バーニンガム/作
まつかわまゆみ/訳
評論社


この絵本は読み聞かせをしていても、子どもたちに大変人気のある絵本のひとつです。
受けを狙ったり^^笑いが欲しい時、この絵本は必ずその期待にこたえてくれるので、とても重宝しました。

この絵本は物語り絵本ではありません。合計16問の究極の選択集です。
まず最初の選択は、男の子が自分の家から犬と一緒に出て来る場面から始まります。
そして唐突に「もしもだよ、君んちの周りが変わるとしたら、大水と、大雪と、ジャングルと、ねえ、どれがいい?」と始まります。
じっくり悩んでる暇はありません。子供たちも直感で選んでいきます。
子ども達が大爆笑しながらも、真剣に悩んでしまう問題が「どれなら食べられる?蜘蛛のシチュー、カタツムリのお団子、虫のおかゆ、蛇のジュース」というもの。ナンセンスの極みです!
そして、その次の問題が「二千円でトゲのあるイバラに飛び込むのと、一万円で死んだカエルを飲み込むのと、二万円でお化け屋敷に泊まるのと、どれがいい?」この辺にくると、読み手の私までちょっとマジで考えてしまいます(笑)

私はこの絵本を、鳥取県を中心に被害が大きかった西部大地震があった後、当時1年生だった長男のクラスで読み聞かせをしました。

地震のあった平成12年10月6日午後1時30分、私は自宅で友だちとお茶を飲んでました。
子ども達はそれぞれ幼稚園と小学校です。主人は仕事でした。後で見たテレビニュースでは「マグニチュード6」と発表されてました。
地震のあった瞬間、私は阪神淡路大震災のテレビ画面から流されてきた、あの悲惨な情景が頭に浮かびましたが、救急車や消防車のサイレンも聞こえてこなかったし、家の窓から見える景色にも変化が無く、その後子ども達も無事に帰ってきて、主人の無事も確認できました。
その後のマスコミ報道で、被害はあったものの死者が出なかったことで胸を撫で下ろしていました。

ところが、少々神経質な長男の様子がいつもと違ってました。
朝、元気な声で「行って来ます」と出掛けたと思うと、顔に恐怖の色を浮かべて玄関で立ち竦んでいます。
ゴーゴーと吹く大風が恐い、雷はもちろん、川が氾濫するんじゃないかと思えて大雨が恐い。
どれもこれも学校に居る時に体験した大地震を思い起こさせるのでしょう、学校へ行くのもやっとのこと。
私が学校まで車で送った日もありました。

さて、絵本の読み聞かせの当日です。
私はなるべく明るく、ユーモアのある絵本を選んで教室に入りました。
そして「ねえ、どれがいい?」と読みは始めると、笑いながら、悩みながら、あるいはじっくり考えながら、絵本に登場する男の子と一緒にSF小説に出てくるような冒険を、どの子も楽しんでいます。
「どれを手伝う?妖精の魔法、小人の宝捜し、魔物のいたずら、魔女のシチュー作り、サンタクロースのプレゼント配り」この問題などは童話の中のひとコマのようです。
あるいは「お父さんが学校で踊っちゃうのと、お母さんが喫茶店で怒鳴るのと、どっちがいや?」というような、顔から火が出るような思いもした後、この絵本は最後に「それともさ、もしかしたら本当は、自分のベッドで眠りたい?」と羽布団に包まれてるような安心感を与えてくれます。

翌日の担任の先生から「地震のあった後、不安を感じてる生徒が何人かいましたが、絵本にあったような問題を自分達で考えて出し合うという遊びが流行り、クラスの雰囲気が以前のように明るくなりました」というお便りを貰いました。
きっと絵本が無くても子ども達はすぐに明るさを取り戻したのでしょうが(笑)、数日後、たまたま出会ったクラスの女の子に呼び止められました。そして「あのねぇ、私やっぱりジャングルがいいな!」と教えてくれました。
その子はずっと考えていたんでしょうかね?
そして恐がり屋の長男も少しずつ平静さを取り戻し、元気に毎日を過ごすようになりました。
それまでに何度か「読んで」とこの絵本を持ってきていたので、この絵本の助けもあったのかもしれませんね!
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by marjoram_house | 2005-03-29 10:16 | 絵本

ツアナビが届いた日、子どもたちは・・・。

西表旅行も今週末に控え、私は何をしていても浮かれ気分で鼻歌がでます。
今月末が締め切りのレポートも、今日無事に提出しました(ヤッター!)
合格ラインかどうかはかなり怪しいですが、出してしまえばこっちのものです。
またすぐに次のテキストが送られてくるんですが、今の段階ではすっかり背中に羽が生えちゃってますよ(笑)

そんな折、かねてより宿泊先のホテルに依頼しておいたツアーナビゲーションサービスのメールが届きました。
初日は仲間川遊覧に午後の時間を費やし、夜は『地元のおっちゃんと行くナイトツアー』に参加します。
この時期、西表島ではヤエヤマボタルが見ごろで、クリスマスツリーの電飾のような光景が見られるそうです。
他にもヤシガニや夜行性の動物を観察出来るといいなぁ~と、今からワクワクナですよ。

・・・が、しかーし!

今朝になって次男の様子がなんだかおかしい・・・・
「お母さん、ぼくの頭がちょっと変だよ~」と、クッキリ二重まぶたでやってきた。
熱がある時は目が二重になるのだ。
仕事を休んで病院へ連れて行く。
「もう下火になったんですけどねぇ~、インフルエンザですね」
こんな時に限って、不運はどこにでも潜んでいるのだ(涙)
お粥を美味しそうに食べてる次男を見つめて、長男までも具合が悪そうに、アカデミー賞並みの演技で体温計を手にしている。

旅行まであと5日。
食欲はあるから何とかなりそうです。

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トイレに行って、もう寝ます。。。
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by marjoram_house | 2005-03-28 23:16 | 雑記

児童書『ムーミン谷の仲間たち』

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「ムーミン谷の仲間たち」

トーベ・ヤンソン/作・絵
山室 静/訳
講談社


「ムーミン」とは皆さんよくご存知のあのムーミンです。
私が幼い頃に放映されてたムーミンは、当時のテレビアニメの中でもひときわ異彩を放ってたように思う。
女の子に人気のアニメは魔法使いを題材にしたカワイ子チャン的なもだったり、男の子に人気のアニメはウルトラマンとかのヒーローのもが多かった。
そんな中で、どこか怪しげな雰囲気でストーリーもスカッとするような爽快感もなく、幼児向けというにはスナフキンなどのセリフが大人びていて、当時の私にはきっと理解できてなかっただろう。
最近ではビデオで見ることもできるが、古本屋で文庫本をみつけたのでさっそく購入。
読んでみると解るのだが、作者のトーべ・ヤンソンさんの哲学がびっしり詰め込まれている。
ヤンソンさん曰く「私の書く物語が他の誰かを対象にしているとすれば、それは‘スクルット’たちです。
‘スクルット’とは、何らかの環境に馴染めずに苦しんでいるような人たち、社会のすみっこで見捨てられてる人たちのことです。」と言っている。
そう思って読んでみると思い当たることがいっぱい出てくる。
ムーミンのように両親に暖かく包まれ素直に育っている主人公の周りに、ミーのように意地悪で自分勝手な女の子。
体は大きいのに気が小さくて恐がり屋のスニフ。
孤独を愛する詩人のスナフキン。
モランやニョロニョロ、飛行鬼などの不気味な存在。
様々な登場人物の性格が折り重なった人生の不安や不条理が題材になっている。
そしてそうしたもの全てを、確立した人生肯定的な見方で救い上げ、愛情やユーモアをもって優しく問い掛けてくるのだ。


* * * * * * * * *

以上は以前、私が日記に書いた「ムーミン」の感想です。
この「ムーミン谷の仲間たち」を手に取るまでは、さして関心もなかった童話だったけれど、読み進むに連れて作者①トーベ・ヤンソンの哲学に大きく傾倒していきました。
それはやはり、物語の中で作者がスナフキンに言わせてる②言葉で伺えるように、私は自由を失ったことになるのかもしれませんが。

幾つかのシリーズの中でも、この「ムーミン谷の仲間たち」では、心のどこかに不安や悩みを抱えた人物が多く登場してきます。
その心の問題は誰もが経験しうる事柄で、容易に理解できるものばかりです。
そして、それらの問題を解決するに当たって作者は、メルヘンにありがちな英雄や魔法などの奇跡を使ったりしません。
そして強者と弱者も、賢者と愚者も存在しないのです。
全てはこの物語の登場人物の人柄や特質による自然の成り行きで解決していきます。

ここでこのシリーズの中の「目に見えない子」というお話を、ひとつ紹介しておきましょう。
ある日ムーミン一家のところに、ニンニという姿が見えなくなった女の子が預けられることになりました。
ニンニは以前世話になっていた意地悪なおばさんの皮肉を、毎日のように浴びせかけられたことが原因で声が出なくなり、全身の姿が見えなくなってしまったのです。
ニンニの存在を知る手掛かりは、首に掛けられた鈴だけ。
そんなニンニをムーミン一家は暖かく迎え入れました。
人懐っこく素直なムーミンは、ニンニを歓迎し色んな遊びに誘って仲間になろうと試みます。
ムーミンとは反対に、物事に単刀直入で積極的なミイは、常に受け身で逆らうことをせず、怯えてばかりのニンニの存在に苛立ち、③挑発的な言葉を投げかけ、自分自身で発奮することを期待します。
ところが、ニンニのからだの首から下を徐々に見えるようにしたのは、ムーミンママの優しさと心くばりでした。

でも、まだどうしても顔を見ることが出来ないでいます。

ある日、みんなで海辺へ出掛けた時のこと。
ムーミンママが桟橋で佇んでいるのを見たムーミンパパが、いつもの茶目っ気を披露したくなりました。
ママを脅かすフリをして子どもたちを喜ばせてやろうと考えたのです。
そーっとママの後ろに忍び寄るパパ。
そして、ママが驚くより先に、ニンニがパパのシッポにガブッと噛み付き、パパは悲鳴と共に海の中に落っこちてしまいました。
ニンニはパパに向かって心の底から激怒します。
「おばさんを、こんな大きな怖い海につきおとしたら、きかないから!」と叫びながら、桟橋の上に突っ立ていました。
そしてついに小さな怒った顔が現れたのです。
ニンニはミイが指摘したとおりに、おそらく生まれて初めて怒りという感情を発散させ、闘うすべを身に着けたのでしょう。偶然起こった事件をきっかけにして。

人間の持っている全ての感情には「命の躍動」が潜んでいます。
そのどれかひとつでも欠けていてはいけないと私は思います。
「怒り」というマイナスのイメージを持つ感情も、この物語では決して否定されることなく大きな慈愛によって包まれているのです。


①トーベ・ヤンソン。
画家、挿絵画家、風刺漫画家、小説家、童話作家。
1945年に執筆された 『小さなトロールと大きな洪水』を皮切りに「ムーミン」シリーズを発表し、
世界的に高い評価を獲得。国際アンデルセン大賞をはじめ、数多くの賞を受賞した。
1914年、ヘルシンキ生まれ。2001年、86歳で死去。

②言葉。
「ムーミン谷の仲間たち」~春のしらべ~より。
「あんまりおまえさんがだれかを崇拝したら、ほんとの自由はえられないんだぜ。」

③挑発的な言葉。
「ムーミン谷の仲間たち」~目に見えない子~より。
「この人はおこることもできないんだわ。」と、ちびのミイはいいました。
それから、ニンニのそばへよっていくと、こわい顔をしていったのです。
「それがあんたのわるいところよ。たたかうってことをおぼえないうちは、
あんたにはじぶんの顔はもてません。」
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by marjoram_house | 2005-03-27 23:16 | 絵本

あれから数日たちました。

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交配してから一週間たちました。
ポロンのお腹にはまだ変化は見られませんが
生活を共にしている私たちの態度が激変しております。

子どもたちはちょこまかと動くポロンを踏まないように、
コタツに入ってるポロンを蹴らないように注意深く行動するようになったし、
夫もポロンのお腹を撫でながら「赤ちゃんがいるのかなぁ~」と話しかけたり(笑)

私はララには内緒で、こっそりと茹でたササミやおやつを与えて、栄養をつけようとするし
我が家はすっかりポロン天国状態になっております。

当分続くはず・・・。
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by marjoram_house | 2005-03-27 21:42 | ガニワラ親子の日常

足りない色

天気がとても良かったので、今日は2階の子ども部屋を親子で協力をして大掃除。
布団を干して、机の中や本棚を片付けた。
もう使わない教科書やノートを紐で括って、一時撤去。
新学期に備えていらないものを処分した。
春休みの間になくなった色鉛筆や絵の具を買い足しておかなくちゃ。

長男は毎年そうなんだけど、赤色がよくなくなる。
本人も「赤ってすぐになくなるんだよ」と自覚しているらしい。
「すぐになくなるのは、やっぱり赤が好きだからじゃないの?」と聞くと、好きという感覚で使っている訳じゃないと言う。
心理学的な見方をすると、赤を沢山使った絵は愛情不足なんだそうだ。
または生命力を表したりもするらしい。
長男の場合どうなんだろう?
愛情不足と言われれば思い当たる節がないわけじゃないけど、気にするとキリがないから生命力ということにしておこう。
ちなみに次男は青や紫や緑をよく使っているみたいだ。
青や紫は男の子の特徴的な色で、緑は安らぎを求めている時の色。

二人が描いた絵を見比べると、長男は幾つかの色を混ぜて独自の色を作り描いていることが多く、次男は原色をそのまま使っているか、白を混ぜて明るいイメージの絵を描くことが多い。
これも深読みすればきりがない。
個性ということで納得しておこう(笑)

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天気に誘われて、布団を干したのが間違いだった。
さっきから目が痒くて堪らない。
風が強かったからなぁ~、、、
恐るべし!<花粉
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by marjoram_house | 2005-03-27 00:29 | 日常

絵本『あおくん と きいろちゃん』

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「あおくん と きいろちゃん」

作/レオ・レオーニ
訳/藤田圭雄
至光社


私はこの絵本ほど、簡潔な絵と言葉で感動を与えてくれる絵本を他に知りません。

タイトルの「あおくん と きいろちゃん」と書かれた表紙に青い玉と黄色の玉がふたつだけ、少し重なって描かれています。
これだけでは何のことだか解りません。
ところが表紙をめくり、扉をめくってドキッとします。
そこには紙に青の絵の具をぽたりと垂らしたような、丸い染みが一つだけあります。
そして、この何の変哲もないただの染みが「あおくんです」のたった一言で命を吹きかけられるのです!
このあおくんは、たちまち小さな男の子になってしまいました。
物語は言葉の魔法で、ただの青い染みの玉が人格を持った「おおくん」をどんどん生み出していくのです。
あおくんはどこにでもいるやんちゃな男の子かもしれません。その証拠に留守番をお母さんから頼まれたのに、仲良しのきいろちゃんのお家に遊びに行ってしまったのですから。

あおくんときいろちゃんは飛んだり跳ねたり。友だちとも一緒にかくれんぼやかごめかごめをして楽しそうです。
二人は共に楽しい時を過ごし、心と心のふれあいに喜びを覚え融和し、ひとつの緑色の玉になりました。
楽しかった気持ちや友だちとの連帯感。そんな幸せな気持ちを胸にいっぱい詰め込んで、二人はそれぞれの家に帰りました。パパやママにこの気持ちを報告したかったに違いありません。
ところが緑になったあおくんときいろちゃんを、我が子だと解らずに、あおくんの両親もきいろちゃんの両親も「うちの子じゃないよ」と二人を拒絶してしまいます。
子どもにとって最も悲しいことは、親に(特に母親)あるがままの自分を受け入れてもらえないことでしょう。
レオ・レオーニは、この子どもの悲しみを、緑の玉から青と黄色の紙ふぶきが飛び散るように描いています。
まるで心がこなごなに壊れ、涙を流しているようです。
文中にもこうあります。
「おおつぶの あおい なみだと きろい なみだが こぼれました」
「ないて ないて なきました」
「ふたりは ぜんぶ なみだになってしまいました」
絵本を見ている子どもたちの表情も今にも泣き出しそうな顔をしています。
この色の玉に自分を重ねているのです。
でも、だいじょうぶ!涙になった二人はもとのあおくんときいろちゃんに元通り。
二人を抱き上げ、重なったところが緑色になりました。
やっと訳が解った親たちも嬉しくて、やっぱり緑色になりましたよ。
パパやママたちも、なかなか帰ってこないあおくんやきいろちゃんのことが心配だったに違いないのですから。

初めてこの絵本を手にした時、ただの色の玉に、こんなにも簡単に感情移入が出来てしまうことが不思議でした。
この作品はレオ・レオーニが、アトリエで創作をしていた時、尋ねてきた孫たちにせがまれて誕生した、偶然の産物だったという逸話が残されています。
おじいちゃんであるレオと孫たちとの心のふれあいが、そんな奇跡を生み出したのかもしれませんね。
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by marjoram_house | 2005-03-26 00:47 | 絵本

締め切りと禁煙と金八先生

今日は色々ありすぎて、全てをここに書ききれない。
今朝は春休みに入った子どもたちを友人宅に預けて、仕事先に向かうことから始まった。
もう3月も終わろうというのに、うっすらと地面が白くなった。
時間が来ると同時に相談の電話が鳴った。
この時期は新学期を前にした我が子を案じての相談が多い。
始めて集団生活に入る子どもを持つ母親は特に、色々と不安に襲われる。
新しい環境を前に、緊張しているのは子どもよりむしろ親の方だったりするのだ。
個人的には、母親にはせめて子どもの前だけでもど~んと大きく構えていて欲しいと願ってしまう。
「何か良いアドバイスをお願いします」と頼られちゃったけど、電話の向こうにいる母親が希望を持てるような、そんな魔法の言葉は浮かんでこない。
ここぞ!という時に、全くダメな人間だなぁ~。

今月末が締め切りのレポートをまだ書き終えてないので、気持ちばかりが焦ってうまく文章がまとまらない。
来週には待ちに待った西表島旅行が控えているものだから、ペンを持つとレポートとは関係ないような、旅行の持ち物や買い物リストをメモしてしまう。
何やってんだろう?

今日は金八先生の最終回で、4時間もテレビの前に座ってなくちゃいけないから、急いで家事を済ませスタンバイ。
今日で40歳になる夫が「ただいま~」と帰ってきたけど、テレビの前からは動けないのよ。
それでも用意しておいたケーキを見せて、「おめでとう」と家族でお祝い♪
「男40にして禁煙をする!」と宣言していた夫は、約束どおりまだタバコを一本も吸っていない。
しゅうが留置所の中で、踊りの練習をしている場面では、それまで我慢していた涙が流れてしまった。
泣かせる場面が満載のこのドラマは、今まではあまり好きじゃなくて観たことがなかったんだけど、今回はしゅうの行く末を観る為にチャンネルを合わせていた。
クライマックスの踊りのシーンでも、やっぱり涙が流れる。
今までだったら夫が吸ったタバコの煙のせいに出来たのに、次男がそっと差し出してくれたティッシュで涙を拭いた。
あ~あ、、、、、カッコ悪い@@
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by marjoram_house | 2005-03-26 00:38 | 雑記

絵本『あすは きっと』

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「あすは きっと」

ぶん/ドリス・シュワーリン
え/カレン・ガンダーシーマー
やく/木島 始
童話館出版


私がこの絵本を手にしたのは、次男が幼稚園に通うようになってからのこと。
もっと早くこの絵本のことを知っていたら・・・せめて寝付きの悪かった長男に悩まされていた当時手にしていたら・・・
少なくとも育児書を抱え、自分を責める事はなかったと思う。

物語はいきなり「そとは くらいのかな?」と眠りの世界へと入っていく不安から始まる。
あるいは、もう夜、寝る時間だという確認なのかもしれないが、いずれにしても一日を終わらせて「明日」という日を
迎えなければならないことを示唆している。

長男がまだ2歳くらいの頃、当時私は次男の出産を控え心身ともに疲れていた。
大きなおなかを抱え、家事をこなし、ちょこまかと動き回る長男に振り回されていた。
最初の子どもという事もあって少々ナーバスに子育てしてたせいもある。
夜の8時、朝が早い長男のこと、とっくに眠たくなっていい頃だ。うとうとして今にも眠りそうになっていたのに次の瞬間では
また遊びだしている。そんなことを何度も繰り返しながら結局泣きながら眠るということを日常にしていた。
当然思うに任せず私はイライラしていく。全ては悪循環のサイクルに巻き込まれてしまっていた。
その度、眠たいのに眠れないという長男の心理状態に疑問を抱くようになった。誰も長男の眠りを邪魔する者は居ないというのに。
その疑問に答えてくれたのがこの絵本だ!

作者は子どもたちに優しくたたみ掛けるように「今日という一日」を振り返らせてくれる。
かくれんぼをしたり、積み木の塔を積み上げたり、楽しく歌を歌ったりとそれは楽しい一日だったかもしれないし、
ひょっとするとおもちゃを無くしたり、頭にたんこぶ作ったり、指に怪我をして泣いちゃったりと散々な一日だったのかも。
大人の自分でさえそんな最悪な気分を翌日に引きずったりすることもあるのに、幼い子どもならなおさらの事。
また作者は「明日という素晴らしい未来」についても気付かせてくれる。
明日は「おはよう!」っていう声で目覚め、おひさまが照らし、朝ご飯を食べることから始まる。
そして昨日できなかった事も出来るようになるかもしれないし、無くしたおもちゃも見つかるかもしれない。
たんこぶだって眠っている間に小さくなるし、友達だってたくさん出来るにちがいない。
この絵本を読んでいくうちに、「明日」という不安を帯びた未来が希望と幸福感でいっぱいになっていく。
明日という日の訪れが待ち遠しく、夜の闇の中でさえ安らかなものに変わっていった。

そうなのだ!!
長男は明日という未知の世界に不安を持っていて眠ることが恐かったのだ。


作者は絵本の扉の部分で「思い出すのを手助けしてくれるベンジャミンのために」とはしがきしている。
ベンジャミンとは作者のお孫さんの名前。
大人は以前子どもだった頃、不思議に思っていたことや恐れていたことを忘れてしまう。
忘れるということも大切なのだが、一方で忘れてしまったことを思い出すのに、どれほどの遠回りをしなければならないか・・・。
子どもの目線に立つということの難しさを教えてくれた。
また、絵本を子どもに読み聞かせている私にも未来への希望を抱かせてくれた一冊だ。
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by marjoram_house | 2005-03-24 07:56 | 絵本
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