だってゆとりが欲しかったんでしょ?!
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<学力低下>「悲惨な結果」と専門家 OECD調査 [ 12月07日 23時40分 ]
日本の15歳(高校1年生)の読解力低下をあらわにした経済協力開発機構(OECD)の03年学習到達度調査(PISA)。読解力だけでなく、「1位グループ」(文部科学省)とされた数学的活用力でさえ「明らかに低下している」ととらえる教育関係者も少なくない。試験と同時実施の意識調査からは、成績はよくても勉強への関心が低い生徒像や、生徒から当てにされない学校像も浮かび上がった。【永山悦子、千代崎聖史】
この結果は充分予測出来ていたことで、今更驚くことはではないと思うんだけど。
現代の子ども達の傾向から、まず“ゆとり”が大切として『ゆとり教育』が導入され、教育現場では孤軍奮闘していたはずです。
命の大切さを実感させる教育も盛り込んで、うちの子達が通う小学校でも、長男の学年(5年生)では田植えや味噌作りを通し、地域の人たちとのふれあいも交え、よく考えられた授業をしていました。
次男の学年(3年生)では昔のお菓子作りを通し、子どもたちが家族や地域のお年寄りから取材形式で情報を集め、今と昔の違いを考え実習体験をしていました。
他の学年でも「へぇ~、子どもたちがそんな事まで出来るんだ」と驚かされるような内容で、指導する先生方の苦労や、国語や算数といった勉強も片手間には出来ない子ども達の忙しさを垣間見ながら、私などは本当に今の子どもたちは良くやっているなぁ~と感心していたのです。
『ゆとり教育路線』として学習時間と学習内容を削ってきたのは、過去の(戦後の)詰め込み教育によるおちこぼれや非行といった問題を解決する為に導入された“奥の手”だった訳です。
「学習内容を3割削減」、「学校週5日制」、「総合的な学習の時間の新設」、「絶対評価の導入」、この4点を総合して『ゆとり教育』として、子ども達の生きる力を養う為に考えられたはず。
でもふたを開けてみれば弊害ばかり。
予測可能だった学力低下ばかりではなく、子ども達のおちこぼれや非行などの問題は相変わらずで、虐めや不登校といった問題は上昇傾向にあります。
私にはこうした弊害がなぜ起きたのかは解らないし、自分の考えも上手く説明できないのだけど、ゆとりを儲けたのは良いとして、ではそのゆとりの時間をどう活用するかといった段階で、地域やボランティアに頼りすぎたのでは?と思うのです。
子どもたちを養う家族にしても、突然出来た子ども達のゆとりの時間を持て余してしまい、とにかく穴埋めするだけで精一杯でした。
子どもたちにゆとりを与えるのであれば、当然子どもたちを育てている家庭や家族にもゆとりが必要なのです。
必要に迫られて、地域で様々な子ども向けのイベントや教室が作られましたけど、それに伴う費用や子ども達の送迎といった手間は家族にかかってきます。
それが出来ない家庭の子どもたちは、塾に通うか自宅でゲームといったことで時間つぶしをするしかなく、そこには文部省が期待した子ども達の『生きる力の育成』には役立っていません。
突然出来た子ども達のゆとりの時間を持て余してしまったのは家族だけでなく、地域も休日の子どもたちの受け皿として戸惑いがあったと思います。
様々な行事が考え出されても、安全面や指導者などの準備に人手が足らず、ボランティアに頼ることになりました。
そのボランティアも自主的なものであるのが理想ですが、実際は町内会の役員やPTAの保護者によるもので、負担となってしまいました。
また子ども達の『生きる力』を育む為のゆとり教育でありながら、教育する側の教師たちも、それに添った指導や教育と準備が充分にされていませんでした。
知人の小学校教師から「基礎学力を徹底させようと思えば、総合学習に費やす時間を削るか補修時間を設けるしかない。総合学習を充実させようと思えば、幾ら時間があっても足りない。」と愚痴をこぼしていました。
そのフォローという意味で、子ども達の家族にも協力を仰ぐことがあるのだけど、もとよりゆとりを持て余している家庭では反発や批判もあるということです。
ゆとり教育を導入する際に、ある程度の学力低下は視野にあったはずで、今更弊害があったからと詰め込み教育に逆戻りするのではなく、「ゆとりの中で、学習内容を厳選し3割削減した上で、自ら学び、自ら考える力を育成するのがねらい」という「ゆとり教育」の基本路線を模索して欲しいと思うのです。
子どもたちの健全な育成を取戻したくてスタートしたものなのだから、主役である子どもたちを翻弄させてしまうようでは、根本から間違っていたことになってしまうものね。
学力低下問題だけをピンポイントで捉えるのではなく、少子化問題まで掘り下げた一連の子どもたちを取り巻く環境問題として捉えることが大切だと思うのです。
<学力低下>「悲惨な結果」と専門家 OECD調査 [ 12月07日 23時40分 ]
日本の15歳(高校1年生)の読解力低下をあらわにした経済協力開発機構(OECD)の03年学習到達度調査(PISA)。読解力だけでなく、「1位グループ」(文部科学省)とされた数学的活用力でさえ「明らかに低下している」ととらえる教育関係者も少なくない。試験と同時実施の意識調査からは、成績はよくても勉強への関心が低い生徒像や、生徒から当てにされない学校像も浮かび上がった。【永山悦子、千代崎聖史】
この結果は充分予測出来ていたことで、今更驚くことはではないと思うんだけど。
現代の子ども達の傾向から、まず“ゆとり”が大切として『ゆとり教育』が導入され、教育現場では孤軍奮闘していたはずです。
命の大切さを実感させる教育も盛り込んで、うちの子達が通う小学校でも、長男の学年(5年生)では田植えや味噌作りを通し、地域の人たちとのふれあいも交え、よく考えられた授業をしていました。
次男の学年(3年生)では昔のお菓子作りを通し、子どもたちが家族や地域のお年寄りから取材形式で情報を集め、今と昔の違いを考え実習体験をしていました。
他の学年でも「へぇ~、子どもたちがそんな事まで出来るんだ」と驚かされるような内容で、指導する先生方の苦労や、国語や算数といった勉強も片手間には出来ない子ども達の忙しさを垣間見ながら、私などは本当に今の子どもたちは良くやっているなぁ~と感心していたのです。
『ゆとり教育路線』として学習時間と学習内容を削ってきたのは、過去の(戦後の)詰め込み教育によるおちこぼれや非行といった問題を解決する為に導入された“奥の手”だった訳です。
「学習内容を3割削減」、「学校週5日制」、「総合的な学習の時間の新設」、「絶対評価の導入」、この4点を総合して『ゆとり教育』として、子ども達の生きる力を養う為に考えられたはず。
でもふたを開けてみれば弊害ばかり。
予測可能だった学力低下ばかりではなく、子ども達のおちこぼれや非行などの問題は相変わらずで、虐めや不登校といった問題は上昇傾向にあります。
私にはこうした弊害がなぜ起きたのかは解らないし、自分の考えも上手く説明できないのだけど、ゆとりを儲けたのは良いとして、ではそのゆとりの時間をどう活用するかといった段階で、地域やボランティアに頼りすぎたのでは?と思うのです。
子どもたちを養う家族にしても、突然出来た子ども達のゆとりの時間を持て余してしまい、とにかく穴埋めするだけで精一杯でした。
子どもたちにゆとりを与えるのであれば、当然子どもたちを育てている家庭や家族にもゆとりが必要なのです。
必要に迫られて、地域で様々な子ども向けのイベントや教室が作られましたけど、それに伴う費用や子ども達の送迎といった手間は家族にかかってきます。
それが出来ない家庭の子どもたちは、塾に通うか自宅でゲームといったことで時間つぶしをするしかなく、そこには文部省が期待した子ども達の『生きる力の育成』には役立っていません。
突然出来た子ども達のゆとりの時間を持て余してしまったのは家族だけでなく、地域も休日の子どもたちの受け皿として戸惑いがあったと思います。
様々な行事が考え出されても、安全面や指導者などの準備に人手が足らず、ボランティアに頼ることになりました。
そのボランティアも自主的なものであるのが理想ですが、実際は町内会の役員やPTAの保護者によるもので、負担となってしまいました。
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by marjoram_house
| 2004-12-08 11:59
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