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日々の出来事をつらつらと・・・。犬と猫が邪魔をします。。。
by marjoram_house

映画『モンスター』

モンスター プレミアム・エディション
/ 松竹
スコア選択: ★★★





<あらすじ>
1986年。娼婦としての生活に疲れきっていたアイリーン・ウォーノス(シャーリーズ・セロン)は、ある夜立ち寄ったバーで、同性愛者の少女セルビー(クリスティーナ・リッチ)と出会う。アイリーンは、純粋に自分を慕ってくれるセルビーに希望を見出し、2人で新しい生活を始めるため最後の客を取る。しかし、烈しい暴力を受けたアイリーンは男を射殺してしまう。セルビーを連れて逃げ出したアイリーン。「彼女のためなら何でもする」。その決意は、次第にアイリーンを追い詰めていく。<by goo映画>



アメリカ全土を震撼させた殺人鬼『モンスター』と呼ぶには、このアイリーンは寂しすぎる。
この映画の中ではアイリーンの出生の環境や生い立ちには詳しく触れていないけど、アイリーンの犯行は、自分を虐待し侮辱し続けたアメリカ社会に対する復讐のようにも思える。
世界にたった一人でもいい、自分だけを心から愛してくれる存在を捜し求めて、遂に出会えなかった哀れな女性の物語で、その切なさが娼婦を殺人鬼モンスターに変化させたのかも知れない。

それにしても驚かされたのは、主人公のアイリーンを演じたシャーリーズ・セロンの変身振りだ。
体重を13kgも増やし、義歯も付け、眉も抜いて、尚且つメークで外見を完璧にアイリーンに近づけていた。
仕草や口調までソックリだとアメリカの映画評論家たちが賛美したほど、外見だけでなく内面までも演技力で表現していた。
シャーリーズがこの作品に固執したのには、彼女自身の15歳の時の事件に起因しているという。
アル中で暴力を振るう父親が、銃を乱射し娘のベッドルームを「お前たちを殺す」とわめきながら破壊した姿を見て、母親は危険を感じ、夫を銃で撃ち殺してしまった。
裁判では正当防衛を認められて罪に問われることはなかったけど、この事件はシャーリーズの心に傷となって残ったはずだ。
アカデミー賞・ゴールデングローブ賞など、合計14の演技賞を受賞したシャーリーズの演技力を観るだけでも、見応えは充分だと思う。
by marjoram_house | 2005-06-17 21:16 | 映画・テレビ
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