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日々の出来事をつらつらと・・・。犬と猫が邪魔をします。。。
by marjoram_house

母も被害者に・・・『オレオレ詐欺』

被害者になりかけた、という話。

実家の母は、今年の3月に配偶者(私の父)を亡くし、気ままな一人暮らしをエンジョイし始めていた。
社交的で友達が多い母は、「喪中だから・・・」と言いながらも、友だちとカラオケに行ったり、食事に出かけたりと、結構忙しい日々を送っていたらしい。

そんな矢先、ある電話が掛かってきた。

「おばあちゃん、俺だけど」
「誰かね?」
「俺だよ、Sさんの長男だけど・・・」
※Sさんとは父の名前。

私には男の兄弟はいない。なのに母はここで考え込んでしまった。
<長男って誰のことだろう?ひょっとすると孫(私の甥)のことだろうか?>と。
だいたい、もし本当の息子だったとしても、自分の父親の事を「Sさん」と名前をさん付けで呼ぶこと自体かなり不自然だし、孫だったとしても同じことだ。それに自分が産んだ子どもの性別くらいしっかり認識出来てる筈なのに、何を考え込んでしまっているのだろうか!母は。

「ああ、M君なの?」と母。
だから違うってば!
「そうだよ、Mだよ」と詐欺師。
ここで詐欺師はまんまと孫の名前を聞き出すことに成功してしまった。

なんてマヌケな私の母。
「どうして?おかしいと思わなかったの??」という私の質問に母は「声もMとは全然違うし、Mだったとしてもあんな電話は掛けてこないだろうし、変だなぁ~とは思っていたんだよ」と必死に弁解する。
この後、警察には連絡したんだけど、どうやら独居老人を狙って電話を掛けているらしかった。
電話帳に女性の名前で登録してあれば一人暮らしの女性だと解るし、若い女性であれば電話帳には掲載しない確立が高い。
あるいは別な方法で独居老人の電話番号を調べているのかもしれないけど、一人暮らしの老人の心の隙を狙った卑怯な手口だ。
犯罪に卑怯も何もないのだろうが、まだ夫を亡くした喪失感を癒しきれていない母を、罠にはめるようなやり口がどうしても許せなかった。

・・・で、
「キャッシュカードが入ってた財布をなくして困っているんだよ、おばあちゃん」という詐欺師のSOSの言葉に、「じゃあ、お母さんに電話してあげようか?」と答えた母。

あなたはきっと詐欺には引っ掛からないでしょう!
by marjoram_house | 2004-05-25 23:55 | 雑記
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